ポーカーに関わる基本的な数学により定められているところでは、ほぼすべての状況で、以下の2つのルールが当てはまる。
1.相手がべットかレイズをしてきた場合、通常コールすべきである。
2.もし君があるストリートでべットして相手がコールしたら、通常次のカードが開かれた時にも再びべットすべきである。
これらのルールは、ほとんどのレギュラープレイヤーが用いている保守的なルールとは相容れないものであるが、これらが正しくなくてはならない理由は割合簡単に説明できる。
最初のルールから説明する。これを特定のコンテキストにおいてみることにしよう。今がリバーでのプレイだとする。相手は$100のポットに$100をベットしてきた。君はどれぐらいの割合でコールすべきだろうか?
すでに触れたように、君には2対1のポットオッズがあるので、勝つチャンスが33パーセント以上あるようなハンド全てでコールすべきである。さらに重要なことには、相手は自分のべットに対してイーブンのオッズをつけている($100を勝つために$100をリスクに掛けている)ので、君が50パーセント以上の割合でフォールドしたら、彼はどんな2枚のカードででもそのべットで利益を出せることになる。
もし君の方で、相手がどんな2枚のカードででもべットして、その時君が(ポットサイズのべットに)50パーセント以上の割合でフォールドするというのを、日常的に繰り返すというのであれば、それは相手にただ金を渡しているのと変わりなくなる。
ではここで、ほとんどのリバーベットはフルポットよりもハーフポットに近いことが多いという点を考慮に入れてみよう。仮に相手が$200のポットに$100をベットしてきたとしよう。ここでは君には3対1のオッズがあるので、正しくコールするには25パーセントの勝率があればいいし、パーセント以上の割合で降りる事は、相手がどんな2枚のカードででもべットすれは利益を出せることになる。
相手がどんな2枚のカードででもべットしてきて、それで利益を出すというのを防ごうとするならは、君は67パーセント以上の割合でコールする必要があるのだ。
この数字はコールの割合としては相当高めだ!典型的な$2ー$5ノーリミットレギュラープレイヤーがコールしているよりも遙かに高い割合になっている(そう、リバーでどんな2枚のカードででもハーフポットをベットして利益を出せるゲームというのは実は結構沢山あるのだ。試してみるといいだろう)。
同じ論理がそれより前のストリートにも当てはまる。相手がべットしてくる場合、これを越えて君がフォールドするのであれば、相手はどんな2枚のカードででもべットして利益を出せるという基準線が存在する。相手がべットしてくる時、彼は君にコールするオッズを与えており、同時に彼は自分自身にもどんな2枚のカードででもべット出来るオッズを与えてもいるのである。君が相手にドアマットみたいに踏みつけられたくないのであれば、どんな2枚でも利益を出せるようなべットを拒絶出来るぐらいの頻度ではコールしなくてはならないのた。
そういうわけで、相手のべットがポット以下たった時には、通常君はコールすべきだということになるのである。